今年の集いは、引田囃子保存会さん、上引田はやし連さん、下引田はやし連さんが合同幹事を務めてくださり、去る平成30年11月25日(日)五日市会館ホールにおいて「第9回葛西・神田流囃子の集い」が盛大に開催されました。
あきる野市で活動する同流派16団体のうち13団体が参加し、日頃のお稽古の成果を舞台で披露し、技術の向上と親睦を深めることを目的として、平成22年に引田囃子保存会さんの呼びかけにより同流派が集まり共演を行ったのが始まりです。
当会は第1回開催から参加させて頂き、早いもので今年で9回目となります。
第1回開催は6団体のみの共演でした。その時の出演団体の一つに、私どもの囃子の始祖である柳川長吉氏が、晩年をすごした神奈川県相模原市津久井地域の囃子連「中澤囃子連」さんが参加されていたのが、とても印象的で、囃子という文化が、時と人と地域を結んで、今もつながっている事に感動をおぼえました。
年々出演団体が増え、あきる野市の郷土芸能の保存と発展に大きな影響をあたてくれたこの集いです。8年前に発起人となり開催してくださった引田囃子保存会の皆様に、本当に感謝申し上げます。
平成27年から11団体が4つの組に分かれて輪番制となりました。ちょうど今回の集いで一巡し、来年の幹事は1組目に戻ります。来年は小中野囃子保存会、榮町囃子連、そして当会、五日市上町囃子連の3団体が幹事を務めることになっています。
3年前、第6回開催の幹事のときを思い返すと、この三団体で打合せを重ね、たくさんのアイデアを出しました。舞台に掲げる横断幕もこのときからですし、なんとなく太鼓を上手側へセットするようになったのも、写真を見ると、このときからのように思います。
だからそれがどうした、ってことでして、新しいことをするのがいいということではありません。打合せという名目で大分お酒も頂き、また幹事団体の代表がちょうど中学の先輩後輩で年回りが同じ顔ぶれでしたので、ああしようとか、こうしようとか、アイデアがはずみまして、打ち合わせの段階から、親睦を深められたのもこの集いの醍醐味だと感じたわけです。
その流れがあったからかどうかはわかりませんが、翌年の幹事団体は高張提灯を掲げられるように、立派な提灯台を造作してくださいました。この年の幹事団体代表には工務店の棟梁がいらっしゃいました。これも輪番制効果ではないでしょうか。
舞台で披露されるお囃子も、とても華やかなものになってきました。この日のために、各団体がしっかりとお稽古をして臨んでいることが伺えます。
特に若手の皆さんが、進んで舞台に立つようになり、後継者育成、そして技術の向上という点でも、この集いの効果が伺えます。当会も今回大カンとして新人が選抜され頑張りました。いつもながらトンビがかなり平均年齢を上げてしまっているのが問題ですが、うちは背中を見せて育てるのがモットー・・と強がっています。
回を重ねるごとに盛り上がっているこの集いですが、どうも予算面でかなりキツキツになっている、ということです。幹事一巡した今回の終了を期に、会費の値上げを提案したいと、実行委員長引田囃子保存会の会長さんからご提案がありました。全会一致で決定しましたので次回の幹事団体として、とてもありがたい流れです。
さて、次回は第10回記念大会です。新しい元号として初めの集いですから、打合せ会でどんなアイデアがでるのか、とても楽しみです。