今年の夏は、全国的に記録的な猛暑となり、埼玉県熊谷市で、全国歴代1位となる41.1℃を記録しました。
この日の留原祭礼は晴天に恵まれましたが、日中は36℃を超える猛暑で、屋外での活動は危険を伴う状況でした。
当会では年中行事として留原八坂神社祭礼でお囃子を奉納させていただいています。神輿とお囃子の山車が町内巡行をしている間、置舞台でお囃子を奉納させて頂きます。今年も、総勢23名でお邪魔して、約一時間ほど奉納させて頂きました。
例年はお神輿と山車が帰還し、一番の見所となる宮入れで留原の皆さんが舞台で囃子をするのを見てから御暇するのですが、
今年は阿伎留神社例大祭祭典協議会の日程が、ヨルイチの影響でずれ込み、重なってしまったため、当会メンバーがそれに出席することもあり、例年よりも30分早く御暇しました。
今年、留原囃子保存会さんでは役員改選があり、10年務めた前会長がご退任され、今年のお祭りは新会長の方針のもとで囃子が行われました。
新体制として引田囃子「囃楽睦」さんを客囃子に迎え、宮入れ時に居囃子舞台では囃楽睦さんが囃子を奉納することになったようですので、ご迷惑がかからないタイミングで当会のお囃子奉納は終了し、早めに引き上げさせて頂きました。
当会の子ども達も、一生懸命舞を切らさず舞台を務め、汗ビッショリになって踊っていました。水分補給はしっかりするように、大人たちも気配りをしていましたが、西陽を浴びた舞台で長時間踊るのは、子ども達には堪えたようです。数名の子どもが熱中症気味になり、それでも大人たちと肩を並べてお囃子をする姿は、とても頼もしく見えました。
伝統あるこの舞台で、伝統ある引田囃子の若手が結成した囃楽睦さんが客囃子を務めるようになったことは、新しい時代の幕開けの予感がします。上町囃子連は留原の前会長にご無理をお願いしてこの9年間、お囃子を奉納させていただきました。
五日市の伝承起点となった、留原の地で、お囃子を奉納させていただいたことは私達にとりまして、とても有意義な経験となりました。祭礼中の忙しい時にお気遣いをいただきました留原囃子保存会の皆様に心より感謝申し上げます。