
この日、関東地方では大気の状態が非常に不安定ということで、平野部も含めて一時的に雨脚の強まる可能性がある、と天気予報は伝えていました。しかし昼前は、五日市もそうでしたが、会場となる相模原市中澤地区も、晴れ間が出ていて、強い雨が降るような雰囲気ではなかったそうです。中澤囃子連さんの事務局から昼過ぎに電話連絡がありまして、「本日は予定通り開催する」とのこと。私たちは夕方から準備を調え、いざ出発というところでなんと、天気予報が大当たりでして、出発のタイミングでバケツをひっくり返したような豪雨となってしまいました。
開会までにはすこし小降りになるかとの願いも空しく、開会時間になっても雨脚は弱まらず、今年の集いも雨天開催となってしまいました。昨年も雨だったので今年こそはとの思いがあっただけに、中澤の会長さんもちょっとがっかりしていました。なんのなんの!五日市のお祭りは雨が当たり前の時期でして、当会のメンバーは全く動じず、うちの高2女子の舞子なんぞは「お祭りって濡れるもんでしょ」と笑い飛ばしていました。
それでも総勢14団体の皆さんが一堂に会しまして、素晴らしいお囃子共演が開催されました。 毎年感じますが、相模原市はとてもお囃子が盛んな地域ですよね。皆さんがとても熱心に保存伝承に努めていることが、演奏から伝わってきます。先日、中澤の会長さんから、「相模原市域の祭り囃子」という冊子をいただきました。この地域の神社と祭礼についてや、お囃子の流派や伝承経路など、とても詳しく編纂されていて、読みごたえのあるものでした。 これによると、わかっているだけでも市内に90団体近い囃子連が活動しているといいます。熱いお囃子を奏でる皆さんに、なるほど納得です。相模原地区はお囃子でコミュニティが形成されているんですね。
県外からの参加団体は当会のほか、小金井市の貫井囃子保存会さんと、今年は日野市の日野囃子保存会さんが参加されました。いつものことながらどちらもパワフルかつテクニカルなお囃子を披露してくださいました。こうしてたくさんの団体の皆さんと共演させていただくと、たくさんのことを学べます。でも、なにより素敵なことは、お囃子を通じてお囃子が大好きな皆さんと交流ができるということが、この集いに限らず、お囃子共演の場に参加する一番の楽しさであり、醍醐味であると感じます。
今回、日野囃子保存会さんがこの集いに参加されたことで、私の過去の記憶が、一筋ですがよみがえりました。 今から20年ほど前、東京都祭囃子コンクールが盛んに開催されているころのことです。当時は貫井さんも日野さんも、そして当会もこのコンクールに出場していまして、ともにしのぎを削っていました。現在の貫井の会長さんも、日野の会長さんも、そして私も含めて当時はバリバリの若手選手として出場していました。まぁ私はチョイ年上ですが・・。その皆さんが今ではともに会の代表になっていて、しかもお隣の神奈川県で開催されるお囃子の集いでこうして顔を合わせ、ともに楽しいお囃子の時間を過ごせるなんて当時は思いもよりませんでした。
これを醍醐味と言わず、何と言いましょう・・ってな感じです。
相模原市の皆様のハイレベルなお囃子に交じって、貫井さんも日野さんも当時と変わらず、いや、さらにパワーアップして、素敵な音色と舞をしっかりと繋いでいるのをみて、うわぁ自分たちも頑張らなきゃイカンなぁ、と思った今年の中澤囃子の集いでした。
雨の中、大勢の皆様がビッショリになって観覧してくださり、各団体の演技が終わると温かい拍手をおくってくださいました。この素敵な集いに参加する機会を作ってくださいました中澤の皆様に感謝です。
五日市のお祭りは台風でもやりますんで(笑)是非皆さんで今年も遊びに来てください。