今年のお正月もお天気に恵まれまして、温かく穏やかな日に阿伎留神社元旦奉納囃子と町内門付けが出来ました。
お囃子をやってますと、一年を通して恒例行事がたくさんありまして、そのたびに昨年の事を思い出したりするわけで、口々に「一年が早いね」なんて言ったりして。でも子どものころはお祭りが待ち遠しかったり、次の誕生日までの一年が長かったり、一年が早いって感覚はなかったように思いますけど・・・どうだったのでしょう。
どうやら歳を重ねると一年が早いと感じる現象は万国共通のようで、この感覚は「ジャネーの法則」と呼ばれて定義されてる現象だそうです。 「一年って早いんジャネー」ってことじゃなく、ポール・ジャネさんという哲学者が提唱したようです。
「その年齢の心理的時間の長さは、年齢に反比例する」ということのようで、たとえば50歳の人にとって、1年の長さは人生の50分の1ですが、5歳の子にとっては5分の1なわけで、50歳の人の10年間は5歳の子1年間に当たり、5歳の子の1日は50歳の人の10日に当たる、だから歳をとると1年が早く感じる、ってことらしいです。
この法則のような計算上の心理的時間もあるのかもしれないけど、自分に当てはめてみると、毎日いろいろなことに追われて、時間が足りないと感じるから一日が早くて、だから一年もあっという間に過ぎ去る感覚なのかとも思います。
しかしまぁ今の子ども達は学校終わって、塾や習い事で分刻みに行動して、休日も試合だ発表会だといろいろな行事に参加して、毎日慌ただしそうに生活している彼らも、感覚としては一年が早いんだろうなぁと思うけど、彼らはたっぷり人生の時間をもっているから、早いとか長いとか、べつに気にすることもないんだろうなって思います。
よーし、今年は、「べつにどっちでもいいんジャネーの法則」でいってみるか。