秋川流域におけるお祭りの歴史を物語っているような、あきる野夏まつり。
さまざまなイベントが催されるなか、締めくくりを飾るのは、市内25団体の囃子連が、秋川駅前大通りに車載山車を集結させて行うパレードだ。数年前から御神輿が参加するようになり、さらに賑やかさをアップしている。
おそらく、近隣市町村の山車祭を行っている方々から見ると、あれは山車じゃない、と言われるかも知れないが、是非はともかく、秋川流域では多くの団体が各地の祭礼で車載山車を運行するのも、ひとつの文化なのである。
毎年感じるのだが、神事である祭と、催し物の祭、この境目ってなんだろう。結局、祭は人々の“気持ち”で行われるものなので、考えても意味の無いことなのかも知れないが、町内会と氏子の違いと同じで、悩ましい問題である。
あきる野夏まつりは神事ではなく、市民祭であり商工観光祭である。
秋川駅前大通りを2周か3周、提灯いっぱいのエレクトリカルパレードの様相で行うが、あきる野市郷土芸能連合会にとっては、年間予算のほとんどを費やす一大イベントであり、このパレードをあきる野市郷土芸能まつりとして位置づけて実施していることもあり、役員をはじめ事務局は、役割分担から運行手順、神輿団体との調整など、入念な段取りを行い、終わるまで気が抜けない。 あきる野夏まつりは、今のあきる野市が出来うる、最大の市民祭であり、思ったよりも大勢の市民が楽しみにしていることも事実だ。
今回当会では、若手を中心に演奏のローテーションを組んでお囃子を披露させて頂いた。こども達にとっては、物心ついた時からあきる野夏まつりがあったわけで、当たり前にこの状況でのお囃子を楽しんでいる。終わったこども達は口々に楽しかった、と言っていた。
当会はここ数年、翌日の日曜日に八王子まつりの最終日に参加している。
こども達にとってはシュークリームとショートケーキの違い程度に、どっちも楽しいに違いない。
”楽しい”は、継続の原点だから、今はそれで十分だ。
M.S
第12回あきる野夏まつり
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