今年は二年に一度まわってくる、阿伎留神社水無月祓奉納囃子の当番でした。恒例により留原囃子保存会の皆様と合同で担当させて頂きました。
水無月祓とは夏越の祓(なごしのはらい)ともいわれ、旧暦の6月末に行い、半年分のケガレを落とす行事です。そして今年の残り半年の健康と厄除けを祈願するお祭りで、阿伎留神社では毎年曜日にかかわらず6月30日に執り行われる伝統行事です。
この行事にあわせて、仲町小庄青年部の皆様が神楽殿で催し物を開催します。その出し物のひとつとしてお囃子を奉納するわけですが、ことしも恒例により当会と留原囃子保存会の子供メンバーによる合同寄せ囃子に始まり、五日市高校和太鼓倶楽部の演奏、そして当会のお囃子奉納、続いて今年は郷土が産んだシンガーソングライター「キシノヒロシ」によるパフォーマンス、そして留原囃子保存会大人メンバーによるお神楽がプログラムされました。
何を隠そう、今年のプログラムの目玉となったシンガーソングライター“キシノヒロシ”さんは、じつは阿伎留神社の神社総代であり、ちなみに当会最強の後援会員さんでもあります。というわけで、今年の催しは、おもいっきり地元色の強いメンバーで行われました。
そうなると当たり前のように観客の皆様も出演者の家族、親戚、近所の方々など、おもいっきり顔見知りの皆様でございまして、ならば参加した会員をひとりでも多く舞台に立たせてあげたいということになり、持ち時間ぎゅうぎゅうにメンバーを詰め込んで披露させて頂きました。
なんとか無事に演技は終わったものの、課題が見つかりました。 初級クラスのこども達に舞を担当させたのはセオリー通りですが、衣装の装着が自分で出来ませんから、大人メンバーや上級生が着付けをしてあげなくてはならず、そのため自分達の準備がギリギリいっぱいでした。
しかしこれが功を奏し、素晴らしい展開となりました。
それを目の当たりにしたこどものお母さん達から、着付けを覚えたいから講習会を開催して欲しいとの要望がありまして、稽古日にはどうせこども達を送迎をするのだから、稽古のはじめか、終わりの時間を利用して勉強しよう、というとても嬉しい、ビックリな展開です。
お囃子を続けるというのは、子供に限らず家族の理解と協力が不可欠です。
そしてこれが地域のお祭りやお囃子を続けていこうと感じる第一歩であり、地元に愛着を感じる原点なのだろうと思いました。
M.S
平成26年阿伎留神社水無月祓奉納囃子
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