新年3日は、八王子祭囃子連合会に入ったオファーを当会が担当することになりまして、世田谷区経堂にあります、アリスタージュ経堂様へ新春獅子舞にお伺いしてまいりました。
70坪ほどあるガラス張りのエントランスロビーにセッティングした金屏風と高張提灯、そして真っ赤な毛氈が、高級感漂うお正月の雰囲気を醸し出して獅子舞のステージとなっています。なんと、全面が床暖房でポカポカでした。
そんな素敵な空間で、皆様のご健康とご長寿をご祈念する獅子舞を披露させて頂き、お集まり頂いた入居者の皆様に大変喜んで頂きました。
施設形態は有料老人ホームとのことですが、施設はまるで上級なホテルです。そこにお住まいの皆様も上級なナイスシニアの方々でございまして、ここからお仕事に通っている方もいらっしゃる、とのお話を聞き、なるほど納得です。
演目はクライアント様のご要望にお応えして、テーマを双方向の演出といたしました。 ただ単に獅子舞をご覧に入れるだけでなく、一緒に楽しんで頂けるよう工夫を凝らし、前日に引き続き岡目・ひょっとこ面を用意しお配りしたところ、元気いっぱいに一緒に踊って下さり、会場は大変盛り上がりました。
また獅子の口に蜜柑を入れて頂いてから厄払いの頭噛みもさせて頂いたりと、ますますお元気で過ごして頂けますよう、獅子舞にも力が入りました。
このように第1回目のステージはエントランスホールで30分ほど行い、つづいて第2回目のステージは近隣住民の皆様にもお正月気分を味わって頂きたいと、玄関先のスペースを利用して屋外での獅子舞を20分ほど披露いたしました。
事前に告知をされていたそうですが、音を聞きつけた皆様が、思ったよりも大勢集まって下さり、存分に新春獅子舞を楽しんで頂けたと思います。
前日の公演でもそうでしたが、演技演奏が終了したあとの舞子との記念撮影が大好評でして、順番待ちの列が出来るほど大盛況でした。やはり舞子の人気は獅子と大黒天でした。お正月の記念となる素敵な写真が撮れたのではないでしょうか。
当会におきましても、日頃の練習の成果をこうして大勢の皆様にご覧頂き、喜んで頂けることが何よりも励みになります。お祭りでのお囃子とはひと味違った郷土芸能色豊かな演目で、日本の伝統に触れて頂き、さらに深く伝統芸能を理解して頂くことも私達の役目であると感じました。
じつは、前日の京王聖蹟桜ヶ丘京王ショッピングセンターにおける新春獅子舞を終えて五日市には戻らず、メンバー十数名は最寄りのホテルに宿泊してこの世田谷の公演先に向かうという、一泊での連日お囃子公演でございました。元日を含めると三日間のお囃子興行、いや大晦日の準備を含めると四日間の活動でございます。
年末年始は家族と過ごすという者、年末年始こそ私達の責任を果たそうと考える者、会員の中でも価値観は様々でございます。どちらが立派というわけではございません。ダブルスタンダードでの活動ですから。しかし当会は、本気でお囃子に向き合う者に対しては全力で労に報いる、というのが方針です。達成感、連帯感、優越感という幸せの三原則を十分に味わってもらえるように、会としてバックアップする、それが当会のスタイルだと思っています。
四日間お囃子に向き合ったメンバーは、口をそろえて来年もやりたい!と言っておりました。 来年のお囃子の事を今から言いますと、鬼でなく獅子が笑います(笑)
M.S
アリスタージュ経堂 獅子舞とお囃子
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