【平成26年度事業】実施日:●平成25年11月17日(日)
第4回あきる野市葛西・神田流囃子の集い


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【場所】:五日市会館ホール

【出席者】:13名(大人6名、子供7名)

【集合】:午後12時30分(上町自治会館)

【開演】:午後2時

【出演】:午後3時30分予定(9団体中6番)

【終了】:午後4時30分

 第4回あきる野市葛西・神田流囃子の集いが開催されました。
本年度の参加団体は、

三内囃子会
榮町囃子連
下町はやし連
八幡神社舘谷囃子保存会
引田囃子保存会
下引田はやし連
小中野囃子保存会
五日市上町囃子連
小和田はやし連
留原囃子保存会
上引田はやし連
小机囃子連
黒沢囃子保存会(青梅市)
(敬称略・順不同)

の皆様でした。

 今回で4回目となるこの集いも、年々盛況になっており、今回は八幡神社舘谷囃子保存会さんと、小中野囃子保存会さんが初めて参加されました。
他にも、演技はされませんでしたが、小机囃子連さんをはじめ、青梅市より黒沢囃子保存会さんも初めてご参会下さいました。

 青梅の黒沢はこの流派の始祖である柳川長吉氏の生家があり、黒沢囃子保存会さんは私達の流派の伝承起点と言われています。今回その黒沢囃子保存会さんがお越し下さったということは、同流派の環がまた一つ拡がったということであり、素晴らしいことだと思っております。

幹事を務められた留原囃子保存会のご尽力に感謝申し上げます。

演技をされた団体は昨年よりも多い9団体でした。どの団体もそれぞれの演目に趣向を凝らし、とても見応えのあるものでした。

参加団体すべてが同流派ですが、伝承ルートやそれぞれの団体の生い立ちによって、とんびの節や太鼓の打ち手、間、そして舞の所作なども多種多様です。また、舞台の使い方や、曲の構成などもそれぞれに個性があります。

今回とても興味深かったのは、師弟関係にある二つの団体が合同で里神楽を披露したことです。演目は阿伎留神社の御祭神である大物主神に因んだ「三輪神杉」に「八雲神詠」を織り交ぜたオリジナルでしょうか、多彩な舞に、数々の面や衣装をご披露下さり、とても見応えのあるものでした。特に大蛇登場で屈強な男達が奏でた黒沢直伝の屋台ふるばやしは圧巻でした。

五日市地区に限らず、近隣の団体を見ても、舞の技術が優れている団体は決まって里神楽も伝承されており、舞の所作や、衣装や面の使い方が優れています。多くの団体が、鳴り物の練習に多くの時間を費やしていると思いますが、本来は舞があっての囃子であり、山車の上でも舞台でも観客の目は舞に注がれます。当会でも舞の練習に費やす時間をもっと増やさなければと感じさせられました。

そしてこの共演にはさらに深い意味を感じました。
師弟関係ということからすれば、至極自然な流れの中で共演が実現したのでしょうが、いずれ訪れる少子高齢化や地域の過疎化などによる後継者育成の行き詰まり、活動の困窮を見据えたアクションであり、変化に対応するための自然な流れでもあったのかもしれません。

今後それぞれの団体がそれぞれのアイデンティティをもって個々に活動していくには厳しい時代がやってくるでしょう。同流派の団体が、秋川流域のこの狭い範囲の中に、これだけの数で存在していることを考えると、交流をもって互いに補完しながら活動することが、継承、存続、発展という観点からも必要なことだと思います。

阿伎留神社例大祭での各団体の客囃子を見てもしかり、五日市中学校伝統芸能部後援会の発足を見てもしかりです。

近隣の市町村においても、八王子のいちょう祭りでは八王子祭囃子連合会が中心となり、同流派共演でお囃子を披露していますし、青梅では囃粋會の枠組みで幅広く活動していらっしゃいます。立川おはやし保存会では、加盟する同流派の団体で結成したチームが、第9回重松流祭囃子競技会で見事優勝を飾りました。

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)なんてのも進んでいる世の中ですから、
環多摩戦略的お囃子連携協定(TTP)なんてのも進む時代が来るかもしれません.......し、こないかもしれません(笑)

いずれにしても世の中が変化していることは否めません。

M.S




第4回あきる野市葛西・神田流囃子の集い
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